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風に寄せて
2013/12/16

「堀内伊吹 ピアノコンサートwith POE」
〜風に寄せて2013〜
出演者及び演奏曲目の変更のお知らせ

12月17日(火)の上記演奏会は、クラリネット奏者、小川勉君が急病のため、出演できなくなりました。
予定していた、「秋の序奏」および「風に寄せて」は、また日をあらためて演奏致します。
演奏予定曲目を以下に変更致します。



「堀内伊吹 ピアノコンサートwith POE」
〜風に寄せて2013〜


出演 ピアノ:堀内伊吹 オーボエ:市原隆靖 ファゴット:種口敬明
日時 2013年12月17日(火) 開場 午後6時30分 開演 午後7時
会場 長崎大学長崎創楽堂
入場無料です。♪ワンドリンクサービスがございます。

<プログラム>
ピアノソロ
  シューベルト 即興曲作品90−2
  ベートーヴェン ピアノソナタ 作品27-2「月光」

オーボエ&ピアノ
  バッハ シチリアーノ
  マルチェッロ オーボエ協奏曲二短調より 第2楽章「ベニスの愛」

ファゴット&ピアノ
  ドビュッシー 美しい夕暮れ
  フォーレ 夢のあとに

オーボエ&ファゴット&ピアノ
  カッチーニ アヴェマリア
  シュトラウス 明日こそは!(Morgen)

お客様には大変ご迷惑おかけいたしますが
どうぞお出かけください。

頭が上がらない!
2013/10/26

長崎は、久しぶりの青空。仕事量が多いのか、仕事のスピードが落ちたのか。やり残したことを気にしながらの睡眠は、当然浅く、このところ朝の気分がすっきりしない日の連続。それでも、青空を眺めると、まっ、ぼちぼちがんばろうかなと思う。体のどこかに、まだ、元気のかけらが残っているのかもしれない。

今日の夜は、長崎創楽堂に、大学時代の恩師である、小林仁先生をお迎えして、ピアノセミナーを開催します。ホールができたいきさつや、スタインウェイピアノが入ったことをご報告したら、喜んでくださった。普段は、年賀状すらろくに出さない、所謂不肖の弟子の典型みたいなものですが、講座をお願いしたら、心良くお引き受けいただけました。

台風が心配だったので、昨夜メールを差し上げ、お気をつけていらしてください、飛行機が揺れないことを祈っています、と書いたところ、「この気圧配置なら、きっと揺れないよ!」と、i-padからの返信。その前のメールで、会場で何か準備するものはありますか、と伺ったら「ピアノと椅子と、テーブルさえあれば、それでいいよ」とのこと。やはり、恩師にはかなわない。もしよろしかったら、私が敬愛するピアニスト小林仁先生の講座、お出かけになりませんか。午後6時30分から、入場無料です。

けんむんの森
2013/07/07

徳之島から、フェリーで3時間半。夜9時に港へ着いたせいかもしれないが、奄美大島はずっと都会に感じられた。翌朝、仕事が始まる前、少しだけホテルの近くを散歩した。抜けるような、青空。どこからか、待ちわびたようにセミの声。ホテルのBGMで流れていた、サザンの曲を口ずさんでいるとき、いきなり、目に飛び込んできた、奄美群島日本復帰60周年の垂れ幕。

スタッフの方に話を聞くと、今年は様々な記念行事が予定されているとのこと。アマチュアの皆さんが、弦楽オーケストラを作って、第九の演奏会も予定されているとのこと。私を含め、戦後のいい時代だったとされる、昭和の後半を生きてきた我々の世代。沖縄だけでなく、南の島では、想像を絶する多くの苦悩、そして闘い、行動があったのであろう。人々が共に生きてきたというこのシマの妖怪、けんむん。緑に覆われた森の中に入り込んだら、会うことができるのだろうか。彼らは、この60年を、どんな思いで、見つめてきたのだろ。蒼い海と空に包まれた、南の島に、心地よい風が吹き抜けていく。

南の島
2013/07/06

音楽関連の仕事で、生まれて初めて徳之島に来ている。地図で確認するまで、鹿児島と沖縄の中間くらいにある島かな、と漠然と思っていたが、大きな間違いだった。沖縄は、すぐとなりで、鹿児島空港から、飛行機でも1時間10分かかる。

日本列島の南にあるこれらの島々を最初に訪れたのは、大学3年生の時、沖縄で開かれた友人の歌の演奏会のピアノ伴奏だった。信州育ちの私は、東京へレッスンに通うのは、いつも列車で、実は初めての海外(?)で、しかも初フライトだった。アンサンブルを含む一晩の演奏会全ての伴奏というプレッシャー、友人の故郷でのデビューコンサート、その上遊園地で飛行機体験はあったけど、ロープに繋がれていない飛行機初体験、これらが重なり、羽田を飛び立つときからお腹が痛くて、きつい旅だった。演奏会終了後の、大歓迎会も、シーバスリーガルを飲みながらの民俗芸能の鑑賞も、十分に楽しめなくて、もうしわけなかった。その友人は、卒業後、劇団四季に入り、数年前の舞台では、主要登場人物の一人を演じていた。客席からそっと、頑張ってるね、エールを送った。

徳之島の海を眺めながら無性にあの頃が懐かしくなった。ずいぶんと、時間が経ってしまったけど。朝食のあと、コーヒーを片手に、ホテルのテラスに出ると、美しい海が広がり、沖縄は、この先の方だろうかと、海をわたる風に聞いてみたかった。水平線には、入道雲が浮かび、すでに南の島では夏が始まっていた。

音楽棟の幽霊
2013/05/2

首相公邸に幽霊が出るという噂は、ほんとか?という質問に、政府が公式見解を示した。「承知していない」というもの。まさか、実は、頻繁に出ているんですよ、これから雨の季節。運が良ければ、皆さんも会えるかもしれませんね。そんな風には、答えられないだろう。

実は、大学の音楽棟にも、幽霊が出る、という噂は以前からあった。主なものを紹介すると、誰もいないはずの練習室からピアノの音が聞こえた、教室のドアが、カチャッとひとりでに閉まった、3階の廊下で、足音がした等である。昨年の改修工事のあとは、あまり噂を聞かなくなった。幽霊の皆さんは、どこかに引っ越しをしてしまったのだろうか。しかし、遅くまで残業をしていると、下の階から怪しい音が聞こえてくることがある。どう考えても、ピアノ伴奏とは違うピッチの歌声、いくつもの臨時記号で編曲されたベートーヴェン、壊れたテープレコーダーから流れてくるような変拍子の練習曲。多分、これは幽霊の仕業ではないだろう。

そういえば、村上春樹は、レキシントンの幽霊というおもしろい短編を書いている。日本の怪談のような怖さはないけれど、知らない家での留守番は、ちょっとためらうかも知れない。ジョルジュ・サンドが出掛けた後、深夜の僧院、残されたショパンは、降りつづく雨の音を聞きながら、とりつかれたように一気に雨だれの前奏曲を書き上げた。DESというまるで死を暗示するような、Dフラットの音を多用して。長崎は、間もなく雨の季節を迎える。

かなしみの記憶
2013/05/18

大学の音楽関連の集まりで、山口湯田温泉に。前から一度訪ねたかった、中原中也記念館に立ち寄りました。1907年生まれ、30歳であまりにも短い生涯を閉じた、中也は、亡くなってからその評価が高まった詩人の一人です。ずっと昔、高校生の頃、友人の影響もあり、よく読んでいました。

以前、長大の同僚だった館長さんは、あいにく不在でしたが、ゆっくりと資料を見学。よく言われるように、中也の詩は、詩そのものが、音楽的であり、しかも、いくつかの詩には、曲もつけられていて、興味深かったです。とりわけ、中也が好んだという、クラシック曲も、整理されていて、胸が熱くなりました。チャイコフスキーの、舟歌のメロディーに、有名な日本の和歌、ひさかたの光のどけき〜のフレーズを、中也が好んで歌っていた、という吉田秀和さんの文章も紹介されていました。この、お話は、次回のケーブルテレビ収録時に。

ジョークの時効
2013/05/05

 少し手の込んだジョークで、みんなを担いだのは、おそらく交番でも微罪扱いになると思うし、3日たてば、時効である、というのが、私の説です。

 実は、連休を利用して、療養中のおふくろさんの見舞いがてら、信州に帰省するのに、そのまま説明するのも芸がないと思い、旅行でフィンランドに行ってくるから、、暫く留守になると、学生に掲示をしてもらった。誰も、信じないかと思ったら、シベリウスの調査にいくのですか、とか、連休に海外いいですね、あるいは、北極圏をこえるのですよね、何時間かかりますか?との質問まで、飛び出しました。

 松本空港から、フィンランド行きの直行便が、なかったので、代わりに、大町市にある、イギリスガーデンに行ってきました。ラ・カスタというアロマ系のオイルを扱う会社がつくった、なかなかの庭園。春の信州の花ばなと、白樺、それに遠くには、雪の残るアルプス。フィンランドには叶わないかもしれないけど、新鮮な空気と絵はがきのような風景、良かったです。

 それにしても、今回、明らかになったことが3つあります。まず、私の回りの多くの人が、村上春樹の新作を読んでいなかったこと。思ったより、私の発言を真に受ける人が多くいること。そして、たまには、ふるさとの自然に触れるのも、いいものだということ。帰りに売店で買い求めた、部屋用のアロマスプレーが、築45年の、かなりくたびれてきた実家の洋間を、すがすがしさで満たしています。

文学へのあこがれ
2013/05/04

 小学校の4年から、中1まで、塩尻市と辰野町に挟まれた、小野に住んでいた。父親の転勤で、松本から引っ越して最初に小野着いた時、その山あい見事までの田舎に、少なからずショックをうけました。しかし、住まいだけはすばらしくて、筑摩書房の創設者、古田晁の生家の庭園に、教員住宅があり、そこに住むことができました。帰省したついでに、何十年ぶりかで、小野を訪れました。

 庭園の向かい側の、古田晁の家族が、夏になるとやって来た土蔵と古田邸は、塩尻市に寄付され、記念館になっていた。教員住宅の方は、建て替えられ、少しきれいになっていて、なんとなく近づきにくかったので、記念館に立ち寄ることに。

 土日と祭日しか、開いていないという、その記念館で、庭の草むしりをしていた、管理人の方から、丁寧なレクチャーを受けました。太宰治との親交、ここを訪れた、多くの文人たちのこと、丸山真男、唐木順三、中野重治、そして、松本中学で古田晁と同級だったという、臼井吉見、、、。つい、高校時代に読まされた、文庫本を思い出しました。帰りがけに、私の記帳をみながら、ずいぶん遠くからいらっしゃったんですんね、と話しかけてられました。実家が松本で、今、仕事で長崎だと説明すると、いきなり、大学の先生ですか?と聞かれました。でも、その聞き方が、とても丁寧で、ある種の尊敬の気持ちがこもった(勝手な想像かもしれませんが)ものに、聞こえました。古田晁が、儲けはいらない、ほんとうにいい作品だけを、出版し続けた、という説明と重なり、なんだか嬉しくなった、そんな、午後でした。

国際競争力とアヒルの大量発生
2013/05/03

 久し振りに、信州の実家に顔を出しました。療養中の母親は、かなり元気をとりもどし、女性の生命回復力に、改めて感心しました。今年は、4月になってから、2度も雪が降って、せっかく花をつけた梅が、雪にやられて、今年はだめかもしれない、などと言う愚痴を暫く聞いてから、近場のスパに。

 連休ということもあり、りんごのお湯という名前のそのお風呂は、家族連れで大にぎわい。信州のつんとした空気と、つるりとしたお湯の露天風呂は、菖蒲の大きな束がうかべられています。となりの、浅くなっている露天風呂には、おもちゃの小さなアヒルが、たくさん浮かんでいて、大量発生だ!と、男の子たちが、キャーキャー言って遊んでいました。横の植え込みの木に、放り投げて競争をしているようでした。放り投げては、木を揺すって落とす、その繰り返しです。

 こちらの、菖蒲の湯の大人たちもみんなのんびり子どもたちをながめています。若いお父さんは、自分の子どもがうまくみんなと遊べるか、心配そうに見ています。大学生らしき二人は、ソフトバンクの不調について論じています。そろそろかな、と思っていたら、スパの係りのおじさんがやって来て、アヒルで遊んでいいけど、お風呂の中でね、と注意。そしたら、どうやら大将格の男の子が、だって、木の上にアヒルが乗って取れないから、と言い訳を。おじさんは、にやっとしながら、アヒルを取って、きれいにゆすいでから、お湯にポーンと放り投げ、ごみが落ちるからね、と言い残し、中に入って行きました。

 政局も代わり、今、大学は国際競争力をつけなくては、そして、グローバルだ、英語力だと、急ピッチでの改革が求められています。論点も、状況も違いますが、5月の夕暮れ、日本はやさしい時間が流れていました。身体も心もあたたまり、外に出ると、スパのとなりの果樹園では、りんごが可憐な白い花を、ほころばせていました。

創楽堂の春
2013/03/15

先月から今月にかけ、創楽堂では、様々な演奏会が開かれています。
つい先日は、長崎県音楽連盟とのタイアップ事業、
長崎のアーチストシリーズ「第15回長崎の演奏家たち〜花鳥風月〜」が開催されました。
2月は、ポーランドや台湾のピアニストの演奏会があり、これこそスタインウェイ!と唸ってしまいました。
音楽の教員によるリサイタルや、学生の卒業・修了試験もありました。
そして、今夜は、韓国昌原大学校のキム・ドンスン先生のテノールリサイタル。
素敵な、張りのある歌声でした。

夜中の研究室、たまった仕事を片づけながら、ふと、創楽堂も夢を見るのかしら。そんなことを考えています。
人間のように、楽しかった日は、おいしい夢を。
悲しい日は、重苦しい夢を。
いくつも用事がかさなって、うまくはかどらないときは、電車に乗り遅れる夢を。

この前の、長崎の演奏家たちの夜は、どんな夢をみたのかしら。
私は、演奏者の一人、N君が、大学院を卒業したころのと比べ、
ぐっと音も奇麗になり、演奏もそしてトークも深まり、
なんか大人になったな、なんて感動したりしてましたが。

もしかして、創楽堂も、うなされたり、感動して涙を流したりしてるかもしれません。
しかし、演奏発表という、自己満足を拒絶する音楽ステージで、
若い奏者が少しずつ成長していくのを、ずっと長い年月をかけて、
あたたかく、時には厳しく突き放しながら
創楽堂が見守ってくれていたらいいな、そんなことを願う春の夜です。
年度末の仕事は、ダカーポが多いような気がします。

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