前回の記事から実に6年ぶりの更新です。長崎大学に奉職して早9年目となりました。この9年間、様々なことがありました。

まず、2011年9月から2012年2月まで渡米し、NYのコロンビア大学大学院(ティーチャーズカレッジ)にヴィジティングスカラーとして在籍し、見聞を深めて参りました。世界各国から志の高い人々が集まり、アメリカンサイズ?ともいえる膨大な宿題を皆必死でこなすべく、図書館に行けばあいている座席は全くなく、皆床に座り込んで勉強している姿は日常的な光景です。授業のディスカッションでは、日本で学生に意見を求めるとシーンと皆うつむいてしまうのに対して、アメリカ(日本以外?)では、「もうこれで最後の人です」といっても、まだ言い足りない人が続出して、白熱していました。その他にも、NYは芸術面において大変恵まれていて、カ-ネギーホール、ニューヨークフィル、オペラ、ミュージカル、メトロポリタン美術館など足繁く通い、世界最高峰を誇る芸術に触れられたことは、至福のひとときでした。もちろん、良いことばかりではなく、苦労した面もありましたが、とてもよい経験をさせていただいたと思っています。

この渡米期間中に、音楽棟の改修工事がありました。そして、美しくなった音楽棟に、待望の「創楽堂」と名付けられた小ホールが完成しました。室内楽やサロンコンサートにちょうど良いホールで、私も2013年2月にリサイタルをさせていただきました。これからも、このホールを大切に守っていって、学生たちもこの舞台から羽ばたいていってほしいと思います。

また印象に残っている音楽活動は、2007年からながさき音楽祭が開催されたこと、そして2009年5月に長崎交響楽団とメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を共演させて頂いたことです。

私が長崎大学に赴任した頃に比べると、大学を取り巻く環境は年々厳しいものになっており、最近、この先どうすれば良いのだろうか考えることが多くなりました。来年10年目を迎えるにあたり、まだ不十分な点、やり残していることは多々ありますので、また地道に頑張っていきたいと思います。

2013年7月

プリント

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